2006年 08月 27日
もう、今週末で公開終了だそうで。 一応、公開中にレビューを上げる事が出来た、てのはギリギリセーフ…ですかねえ? とにかくこの記事を上げれば、観賞映画レビューは全て消化、肩の荷が下りるよ。フー。 次回は「スケバン刑事」の予定です。 「ボウケンジャー」終了後、何故か席を立つ人がちらりほらりといました。 まぁ、確かにボウケンジャー舞台挨拶に来ている人達ですから、ボウケンジャーへの嗜好が高いのはそうなんだろうけどさ。だからって、同時上映の映画を観ないで帰るってのは、ボクは理解できませんね。 だって、同じ金払ってもう一本観られるなら、観とけばイーじゃん? 別に損しないでしょ? 何らかの文化的・宗教的理由で「仮面ライダーカブト」を観てはいけないと言うのなら仕方ないですが… 「ゴジラ」と同時上映の「ハム太郎」をかたくなに観ない人にも同じように思いましたけどね。 何故なんでしょ? 去年の「仮面ライダー響鬼 七人の戦鬼」は、タイトル通り「七人の侍」をモチーフにしていましたが、今年は敵対する二つの組織に自分を売りこむ風来坊――と、まんま「用心棒」モチーフと来ました。 てことは、来年は「天国と地獄」か「赤ひげ」かなんかですか? 今年の「カブト 劇場版」は平成ライダー映画で初めて井上脚本ではないんですよねぇ。 まぁ、今まではなんだかんだで意図していたワケではないけれど、結果的に5年間井上さんが担当したわけです。「THE FIRST」だって井上さんだしね。 個人的には、番組をもう一歩進める為に、新しい血を入れて頂きたいなと感じてましたので、今回米村さんが担当する事で何かが進めばと期待していたんです。 ま、結果的には… そんなに… 脚本家にそこまでのチカラは無いってコトかなぁ…? やはりプロデューサーですかね? やはり「ボウケンジャー」同様、詰め込み過ぎな感じが否めません。 毎年の事ですが、やっぱ尺足りねぇ。なんとかならんのかね、毎年のこの現状。 ん~… 説明不足なんだなぁ… 要するに、天道は元からハイパーゼクターを狙ってNeoZECT及びZECTに近づいたってコトですけども。 何故ハイパーゼクターの事を知っているのか、とか。 それを使っての本来の目的は何か、とか。 元から7年前に戻ってひよりを助け出そうと思っていたってコトかい? ZECTの裏計画は始めから知っていたのか、とか。 ん~ 謎が多い… 最近は「正義」を描きにくい世の中だ、てのは誰もが皆感じている事なわけで。 30年前、40年前のような「正義」の描き方を、今真面目にやっていたら、すごく危険なキャラに出来上がってしまうでしょうね。 だから、最近のヒーローは正義を語らず、世界平和の為になんて錦の御旗も掲げない。 そーゆーのは現実の何処かの国だけで充分なのだよ(毒)。 「正義」の為ではなく、「愛する者」や「日常」の為、てのが最近のヒーローモノかなと。 まぁ、これは日本だけではない傾向だったりしますけどね。 だから、今回の天道のように愛する者の為に命をかけて戦うってのは、とても現代的英雄として王道です。 ま、そのついでに地球も救っちゃうよ、みたいなスタンスです。 天道の行動原理は全てひよりの為、なんですね。 いや…しかしねぇ、「オレの妹だ…」て告白には、フツーに「えぇー!!」て思っちゃったよ。 ま、まあ、でもこれは映画の中だけの設定だからして、テレビシリーズは関係無い… って、あれ?何か最終的にテレビシリーズに繋がってるんですか、コレ? えええ? も、もう何? 分からんぞ、パニック、パニック! ――て、感じです。 いや、どう考えるべきなのか、ですよ。 あのエンディングは映画の世界の中でのパラレルとして、映画ともテレビとも違う第三のパラレルワールドなのか… それとも、その世界がテレビへと繋がるのか… テレビへと繋がっているのなら、テレビシリーズでの幾つかの疑問も繋がりますしね。 天道が太陽から貰ったというベルトとか。 天道が何やらいつも訳知り顔な理由とか。 当然、ひよりを守る義務感を背負っている理由も。 加賀美陸が天道の両親の事を知っているのも、ひよりの両親と同一人物ならなんとなく処理が簡単そう、とか。 しかし、そうなると疑問なのが樹花です! アイツは… 誰なんだ!? てゆー。 総司、ひより、樹花の3人兄妹なんじゃない? て、そうなると樹花がひよりを憶えていない理由が無いし。妹二人がどちらも記憶喪失なんて都合のイイコトは流石に許されません! 今のトコロ、6:4でテレビシリーズとはあんまり関係無いという思いが強いですね。 エンディングの樹花の制服がテレビと違うから、てだけの理由ですけど。 まぁ、それはテレビで楽しみにしておきますか。 つーかテレビシリーズで現時点で出ているハイパーカブトはタイムスリップして来た天道だと考えてイイんだしょ? どの時点の天道かは分かりませんが。 別人のカブトってのは今更無いでしょ… ま、スケールがデカいからってのもあるけど、本当に一人で世界を救ってしまった天道。 エンディングで加賀美、ひよりの3人が海で遊んでいるシーン。 世界を救っても、まるであっけらかんとしたその姿に、ちょいとグッと来ちゃいました。 一人の人間が背負う事の無い物まで背負ってしまっているとゆーか… ちょっと熱かった… 加賀美とひよりのシーンはすごく好きだったなぁ。 ま、ベタな難病モノといえばそーなんですが… つか、結局何の病気かも判らず… テレビシリーズでもこの二人をくっつけて頂きたいかなと思いますね。 やはり加賀美の方が天道よりも感情移入度が高いからかなぁ? てなわけで、全体的にはやはり説明不足で走り抜けた感が強いですかね。 でも、アクションだけでなく、「泣けるライダー」という新機軸を打ち出そうとしていた意欲は高いかな。ま、ボクはグッとは来ましたが、泣かなかったんだけどね。 これまでの平成ライダー映画で一番まとまっていたのは「アギト」ですかね。 最もオーソドックスで奇を衒っていないんで、説明不足みたいなコトも感じず。 でも、個人的に一番好きなのは「龍騎」でしたね。 「これはドストエフスキーだ!」とか、ワケの分からないコトを感じて楽しんじゃったし。 しかし、果たして来年は仮面ライダーあるのだろうか―― ↓同時上映 ■ボウケンジャー舞台挨拶 Start UP!! ■『轟轟戦隊ボウケンジャー THE MOVIE 最強のプレシャス』 ⇒仮面ライダーカブト 各話レビュー
by tjtype1
| 2006-08-27 22:17
| エーガ感想
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